資源循環

環境配慮設計(3R)の取り組み

当社グループは、サーキュラー・エコノミーの実現に向けて、研究・開発方針に掲げる「サステナブル社会を指向した環境負荷の低い商品設計」に基づき、省資源・省プラスチック化などの商品の環境配慮設計(3R)に取り組んでいます。具体的には、下記を「環境負荷の低い商品設計」の重点施策として推進しています。

  • 容器包装の軽量化・簡素化
  • 使いすて仕様から「つめかえ」や「つけかえ」仕様へ
  • リサイクル素材およびバイオマスプラスチックや植物由来原料の使用拡大(化石資源からの転換)
    「環境負荷の低い商品設計」の目標として、以下を設定しています。(エステー販売商品対象)
  • 2026年3月期 目標 基準達成品の割合(「みんなでエコ」マーク付与)20.5%

2025年3月期は、基準達成品の割合は18.8%となり、2026年3月期は基準達成品の割合は20.5%となる計画です。主な取り組みとして、「脱臭炭」ブランドの3SKUについて、「容器包装の軽量化・簡素化」として容器プラスチック素材の見直しおよび薄肉化によるプラスチック使用量の削減に取り組んでいます。

環境負荷の低い商品設計の取り組み

環境負荷の低い商品設計の重点施策 分類 内容 数値基準 基準達成品数(SKU)
2024/3期 2025/3期 2026/3期
リサイクル素材およびバイオマスプラスチックや植物由来原料の使用拡大 原料
(内容物)
植物由来原料使用 50%以上 0 1 1
容器包装 リサイクル原料使用 10%以上 34 38 39
植物由来原料使用 20%以上 1 1 1
容器包装の軽量化・簡素化 プラスチック使用量削減※1 10%以上 8 10 13
使いすて仕様から「つめかえ」や「つけかえ」仕様 商品設計 本体容器・包装に対するつめかえやつけかえの廃棄物量(容器包装重量)の削減 50%以上 7 15 15
基準達成品総数(SKU) 50 65 69
商品総数(SKU)※2 362 346 337
基準達成品の割合(%) 13.8 18.8 20.5

※1 当社従来品あるいは併売されている当社代表商品を基準とする
※2 当該年の一般消費者向け商品「春カタログ掲載商品」(SKU)を対象とし集計

環境負荷設計の評価基準

“みんなでエコ”マークの取り組み

容器包装のサステナブル化の指標として、環境配慮基準(当社独自の基準)を達成した商品には「みんなでエコ」マークを表示し、お客様にも環境配慮した商品であることがわかりやすく伝わるようにしています。

“みんなでエコ”マーク表示品の事例

お部屋の「消臭力」・トイレの「消臭力」の容器ボトルには、再生プラスチックが10%以上使用されています。

エステー“みんなでエコ”基準(独自基準)

分類 内容 数値基準
原料(内容物) 植物由来原料使用 50%以上
容器包装 リサイクル原料使用 10%以上
植物由来原料使用 20%以上
プラスチック使用量削減(※) 10%以上
製品設計 本体容器・包装に対するつめかえやつけかえの廃棄物量(容器包装重量)の削減 50%以上

※当社従来品あるいは併売されている当社代表製品を基準とする

容器包装の軽量化・簡素化

「脱臭炭」容器プラスチック重量(プラスチック使用量)を削減

いずれも容器プラスチックの素材をPS(ポリスチレン)からPP(ポリプロピレン)に変更し、容器プラスチック重量(プラスチック使用量)を従来品と比べて削減しています。

  • 冷蔵庫用   58.58gから33.6gに削減(従来品からの削減率42.7%)
  • 野菜室用   60.18gから35.18gに削減(従来品からの削減率41.5%)
  • 冷蔵庫用大型 86.1gから51.51gに削減(従来品からの削減率40.2%)

使いすて仕様から「つめかえ」や「つけかえ」仕様

「消臭力」ブランドでは主力商品中心につめかえ・つけかえラインナップを拡充し、バージンプラスチック使用量を低減しています。

「消臭力」コンパクトトイレ用

従来より小さく、つけかえタイプのため、廃棄物85%削減。(従来品比)

「消臭力」トイレ用、玄関・リビング用

本体容器は再生プラスチック・バイオマス配合でバージンプラスチック量低減。

「消臭力」クリアビーンズ イオン消臭プラス

本体容器は再生プラスチック・バイオマス配合でバージンプラスチック量低減。つめかえ用の使用で廃棄物量最大87%削減。(同容量の本体品比)

廃棄物管理

廃棄物処理の管理について、廃棄物処理委託先の定期確認などをおこない、法令を遵守し、適切に処理しています。各事業場では、適正管理と再資源化等による廃棄物排出量の削減に取り組んでいます。下記グラフの実績集計値について、2024年3月期までは有価物量も含む集計値となっていましたが、2025年3月期より集計方法を見直した数値(有価物量を除いた値)となります。

廃棄物総排出量

※対象組織はエステーグループ(国内)

※数値は四捨五入