気候変動

CO₂排出量削減の取り組み

当社グループは、パリ協定やSDGsなどの目標達成に向け、マテリアリティとして気候変動・資源循環課題について目標を定めました。気候変動は、CO₂排出量の削減に取り組み、購入電力の再生エネルギーへの転換を進め、2050年にはカーボンゼロを目指します。

当期のCO₂総排出量は3,055t-CO₂と、工場の生産設備の新設などにより電力使用量が増加したことで、2022/3期より増加しました。脱炭素化の推進として、引き続き生産設備や建物設備の省エネ化と再生エネルギーへの転換に取り組んでいきます。
製造面では、生産拠点およびオフィスにおいて、再生エネルギー由来電力の調達を推進し、当期の購入電力のうち再生エネルギー由来電力の比率は41.6%になりました。また、営業車などの社用車は、エネルギー効率の高いハイブリッド車の使用を進めており、ハイブリッド車の割合は97.6%です。
輸配送面では、外装箱規格の見直しによる積載効率向上の取り組み、他社との共同配送や工場直送による配送効率化を推進しています。また、トラック輸送から環境負荷の低い鉄道や船舶輸送へ転換する「モーダルシフト」を推進しており、2008年には「エコシップマーク」※1に認定(エステー株式会社)、2015年には「エコレールマーク」※2に認定(エステー 九州工場)されています。

※1 エコシップマーク制度:国土交通省海事局が推進する海上輸送を一定程度利用するモーダルシフト貢献企業を選定する制度

※2 エコレールマーク制度:国土交通省鉄道局が推進する鉄道貨物輸送を一定程度利用するモーダルシフト貢献企業を選定する制度

2022年より、GHGプロトコルベースでCO₂排出量の算出を行っています。CO₂排出量の削減目標についても同基準に基づき見直しを進めており、Scope3の算出も進めていく予定です。

CO₂排出量(Scope1+2)

※対象組織はエステーグループ(国内)

※総CO₂排出量はScope1、2の合計

※Scope2購入電力の算定において、基本的には電力メニュー別調整後排出係数を使用。それ以外は全国平均排出係数を使用。

環境データ(PDF 267KB)

第三者保証報告書(PDF 107KB)

算定基準一覧(PDF 232KB)

再エネ電力の調達推移

※対象組織はエステーグループ(国内)

※数値は四捨五入

TCFDへの対応

当社グループは、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同を表明し、TCFD提言に基づき、気候関連課題への対応を進めております。 2022年には、気候関連課題が与える当社への影響(リスクと機会)について、「1.5~2℃シナリオ」および「4℃シナリオ」にて、シナリオ分析(定性評価)を行いました。引き続き、ガバナンス・リスク体制の整備と併せて、気候関連課題に対するリスク・機械への対応策の検討を進め、TCFD提言に従い情報開示を行っていきます。