気候変動
CO₂排出量削減の取り組み
当社グループは、パリ協定やSDGsなどの目標達成に向け、マテリアリティとして気候変動・資源循環課題について目標を定めました。気候変動は、CO₂排出量の削減に取り組み、購入電力の再生エネルギーへの転換を進め、2050年にはカーボン・ニュートラルを目指します。
2027/3 | 2050/3 | |
---|---|---|
気候変動 | スコープ3の開示 | カーボン・ニュートラルの実現 |
2024年3月期のCO₂排出量は、スコープ1は912t-CO2、スコープ2は585t-CO2となり、合計1,497t-CO2となりました。再生エネルギー由来電力の調達が進んだことで、前期より大幅削減となりました。
生産拠点およびオフィスにおいて、当期の購入電力のうち再生エネルギー由来電力の比率は78.1%になりました。引き続き、電力消費の大きい生産拠点を中心に、環境負荷の少ないエネルギー調達を進めていきます。また、営業車などの社用車は、エネルギー効率の高いハイブリッド車への入れ替えが完了し、ハイブリッド車の割合は100%になりました。営業活動の効率化と併せて営業車の使用も見直しながら、さらなる環境負荷低減に取り組んでいきます。
輸配送面では、外装箱規格の見直しによる積載効率向上の取り組み、他社との共同配送や工場直送による配送効率化を推進しています。また、トラック輸送から環境負荷の低い鉄道や船舶輸送へ転換する「モーダルシフト」を推進しており、2008年には「エコシップマーク」※1に認定(エステー株式会社)、2015年には「エコレールマーク」※2に認定(エステー 九州工場)されています。
※1 エコシップマーク制度:国土交通省海事局が推進する海上輸送を一定程度利用するモーダルシフト貢献企業を選定する制度
※2 エコレールマーク制度:国土交通省鉄道局が推進する鉄道貨物輸送を一定程度利用するモーダルシフト貢献企業を選定する制度
2022年より、GHGプロトコルベースでCO₂排出量の算出を行っています。CO₂排出量の削減目標についても同基準に基づき見直しを進めており、Scope3の算出も進めていく予定です。
CO₂排出量(スコープ1、2)
※対象組織はエステーグループ(国内)
※総CO₂排出量はスコープ1、2の合計
再生エネルギー電力の調達推移
※対象組織はエステーグループ(国内)
※数値は四捨五入
TCFDへの対応
当社グループは、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」への賛同を表明し、TCFD提言に基づき、気候変動課題への対応を進めています。2022年には、気候関連課題が与える当社への影響(リスクと機会)について、「1.5~2℃シナリオ」「4℃シナリオ」にて、シナリオ分析(定性評価)をおこないました。引き続き、ガバナンス・リスク管理体制の整備と併せて、気候関連課題に対するリスク・機会への対応策の検討を進め、TCFD提言に従い情報開示を行っていきます。
サステナビリティ