気候変動
CO₂排出量削減の取り組み
当社グループは、パリ協定やSDGsなどの目標達成に向け、マテリアリティとして気候変動・資源循環課題について目標を定めました。気候変動は、CO₂排出量の削減に取り組み、購入電力の再生エネルギーへの転換を進め、2050年にはカーボン・ニュートラルを目指します。
2027/3 | 2050/3 | |
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気候変動 | スコープ3の開示 | カーボン・ニュートラルの実現 |
2025年3月期は、CO2排出量はスコープ1は913t-CO2、スコープ2は114t-CO2となり、総排出量1,027t-CO2となり、前年に対して31.3%の削減となりました。生産拠点およびオフィスの購入電力のうち再生エネルギー由来電力の比率は96.3%になり、スコープ2(マーケット基準)削減に貢献しました。再生エネルギー由来電力への切り替えを積極的に進めて来ましたが、栃木工場(マイコール)において、再生エネルギー由来電力の調達が開始したことでスコープ2排出量削減に貢献しました。
2025年3月期は、スコープ1削減に向けガソリンや軽油といった化石燃料から電力への燃料転換やエネルギー高効率化の施策を検討・実施していきます。
スコープ3算定について、2027年3月期「スコープ3の開示」に向け、2025年3月期は主要カテゴリのGHG排出量を概算し、削減の優先度が高いホットスポットを特定しました。Cat1(購入した製品・サービス)とCat12(販売した製品の廃棄)のGHG排出量が多いため、商品設計における「環境負荷(GHG排出)低減」を検討していきます。
輸配送面では、外装箱規格の見直しによる積載効率向上の取り組み、他社との共同配送や工場直送による配送効率化を推進しています。また、トラック輸送から環境負荷の低い鉄道や船舶輸送へ転換する「モーダルシフト」を推進しており、2008年には「エコシップマーク」※1に認定(エステー株式会社)、2015年には「エコレールマーク」※2に認定(エステー 九州工場)されています。


※1 エコシップマーク制度:国土交通省海事局が推進する海上輸送を一定程度利用するモーダルシフト貢献企業を選定する制度
※2 エコレールマーク制度:国土交通省鉄道局が推進する鉄道貨物輸送を一定程度利用するモーダルシフト貢献企業を選定する制度
CO₂排出量(スコープ1、2)

※対象組織はエステーグループ(国内)
※総CO₂排出量はスコープ1、2の合計
再生エネルギー電力の調達推移

※対象組織はエステーグループ(国内)
※数値は四捨五入
TCFDへの対応
当社グループは、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」への賛同を表明し、TCFD提言に基づき、気候変動課題への対応を進めています。2022年には、気候関連課題が与える当社への影響(リスクと機会)について、「1.5~2℃シナリオ」「4℃シナリオ」にて、シナリオ分析(定性評価)をおこないました。引き続き、ガバナンス・リスク管理体制の整備と併せて、気候関連課題に対するリスク・機会への対応策の検討を進め、TCFD提言に従い情報開示を行っていきます。
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