2025年02月10日
(株)長谷工コーポレーションと共同で「バーチャル森林浴」によるリラックス効果を確認 ~自然空間を映像、音、香りで再現、没入型体験で気分が改善~
エステー株式会社は、マンション建設最大手の株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区/代表取締役社長:池上一夫、以下「長谷工」)と共同で、同社が運営する賃貸マンション「サステナブランシェ本行徳」の共用部で「バーチャル森林浴」の実証実験を行い、その結果、「バーチャル森林浴」によるリラックス効果と感情の変化を確認することができました。
「バーチャル森林浴」は、山や海など自然を感じられる場所に行くのではなく、映像、音、香りによって自然に包まれる疑似体験ができる空間です。被検者の没入感を最大限に高めるため、プロジェクターや音響の選定、設置位置、最適な壁紙や香りまで詳細に検討しました。
香りは、北海道トドマツから抽出したエステーのクリアフォレストオイルを使用しました。
本検証には、エステーならびに長谷工の社員など合計16名が参加し、「バーチャル森林浴」を体験したことで得られるリラックス効果と感情の変化を評価しました。評価は、ストレス時に分泌されるホルモンである「コルチゾール」の分泌量測定や、「怒り」「混乱」「抑うつ」「疲労」「緊張」といったネガティブな感情と、「活気・活力」「友好」といったポジティブな感情の尺度を数値化するアンケート調査により行いました。その結果、「バーチャル森林浴」を体験することで、ストレス指標の低下や、ネガティブな感情の緩和傾向、ポジティブな感情の増加傾向が見られました。
当社では、昨年策定した中期経営計画「SMILE 2027」で掲げた成長テーマ“かおり×ウェルネス”の下、香りを活用した健康経営支援ビジネスを推進し、ウェルネス領域で社会課題の解決を目指します。
長谷工においては、今回の検証結果を、分譲マンションを中心とする各事業に活かし、「LIM(Living Information Modeling)」の概念に基づく暮らしの最適化に向け、新たな住まい価値の創造を目指すとしています。
【本検証の内容】
実施月:2024年8月
被験者:16名
実験デザイン:クロスオーバー試験※1
測定方法:バーチャル森林浴体験の直前および直後、体験10分後と20分後に唾液を採取。
バーチャル森林浴体験の直前および直後、「POMS2※2」を含むアンケートを実施。
検証手順:①座位安静の状態で「POMS2」を含む体験前アンケートの回答および待機(計10分間)
②座位安静の状態でバーチャル森林浴を体験、通常環境時はそのまま待機(計20分間)
③座位安静の状態で「POMS2」を含む体験後アンケートの回答および待機(計20分間)
※1同一の被験者に対し、両方の試験条件を実施する試験デザイン。本試験では8名には「通常環境条件→バーチャル森林浴条件」の順に実施し、残りの8名には「バーチャル森林浴条件→通常環境条件」の順に実施した。
※2 Profile of Mood States 2nd Editionの略。被験者の気分や不安、うつの状態を評価できる検査方法


検証時の風景(左:バーチャル森林浴環境、右:通常環境)
判定基準:唾液中の「コルチゾール濃度」からストレス指標を評価。
「POMS2」におけるネガティブ感情のスコアとポジティブ感情のスコアからリラックス度合いを評価。

【本検証の結果】
バーチャル森林浴の体験により、コルチゾール濃度の低下が確認され、ストレスの低減効果が示唆された。また「POMS2」による評価では、ネガティブ感情(緊張、抑うつ、怒り、疲労、混乱)のスコアが低下しており、リラックス度合いが高まったと推察される。また、ポジティブ感情(活気)の向上傾向が確認され、気分改善効果も示唆された。

コルチゾール変動値(通常環境からの比較)

【サステナブランシェ本行徳】

既存マンションの価値向上と、新たな住まい価値創造に向けた研究・技術開発の更なる推進を目的として、国内初※4の既存企業社宅を全面改修し建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現する賃貸マンションプロジェクトです。
HP:https://www.haseko.co.jp/sustainabranche/
※4 2022年6月13日時点 ㈱ESP総研調べ(調査期間:2022年5月23日~6月6日、調査方法:「集合住宅またはマンション」「再生可能エネルギー」「リノベーションまたは改修」のキーワードによる公開情報検索および多面的な市場調査による)