2023年09月29日
大同大学との共同研究により、空間におけるニオイ・香りの拡がり方を検証
エステー株式会社は、学校法人大同学園 大同大学との共同研究で、芳香剤の設置位置や給排気の有無の違いによる、ニオイ・香りの拡がり方の検証を行いました。
芳香剤を効果的に使用するには、人の嗅覚や悪臭が充満しているところへ芳香剤の香りを到達させる必要があります。芳香剤を使用している家庭では、棚やテレビ台の上、トイレの床など様々な場所に設置して香りを楽しまれていますが、これまで芳香剤の香りが効率的に拡散する設置位置の検証は行われていませんでした。そこで本共同研究では、半導体ガスセンサ(※)を用いて、リードディフューザー型芳香剤の設置位置の違いによるニオイ・香りの拡がり方について測定を試みました。
本測定においては、当社のリードディフューザー型芳香剤「玄関・リビング用 消臭力 Premium Aroma Stick 本体 アーバンロマンス」をリビング想定の空間で使用し、設置位置が高い位置、低い位置と給排気の有無を組み合わせた条件で、ニオイ・香りの拡がり方を検証しました。その結果、芳香剤の設置位置や給排気の有無に関わらず、香りは床付近から拡がることが示唆されました。今後は異なる香調やデバイスを用いて、ニオイ・香りの拡がり方に違いが生じるの検証を続け、室内空間における芳香剤の効果的な使用方法を生活者に提案していきたいと考えます。
当社は今後さらなる研究を進めていき、家庭や様々な空間における空気の課題を解決することで、社会に貢献していきたいと考えています。
なお、本結果は「令和5年度 第36回におい・かおり環境学会(2023年8月31日~9月1日、於:富士市交流プラザおよびオンライン)」で発表しています。
(※)半導体ガスセンサは、センサに還元性ガスが反応すると電気抵抗が変化する性質をもっています。これを利用して、ニオイ・香りの検出をしています。