トップページ > くらしにプラス > 季節のくらし > 虫くいやカビ対策など 知っておきたい衣替えのキホン > 虫くいやカビ対策など 知っておきたい衣替えのキホン 上級テクニック
衣替えの時に、久しぶりに取り出した衣類にカビが生えていたり、シミになってショック!なんて経験はありませんか。そんなことにならないために、湿気対策をしっかりとしておきましょう。
まず衣類などを収納する前に、クローゼットを充分に乾燥させておくことが大切です。これを怠ると、せっかく乾燥させた衣類などを、湿気の中に収納することになってしまいます。また、収納物の詰め込みすぎはNGです。収納物の間を風が通るように、適度に間隔をあけて収納するようにします。
衣替えはよく晴れた日に行い、普段のくらしでも、週に何度かはクローゼットの扉を開けて、換気をしましょう。
忙しい毎日、「ついつい忘れてしまう」そんな方には除湿剤の使用がおすすめ。クローゼットの中でも、特に湿気だまりができやすい角場などの閉鎖的な部分に置くと効果的です。
クローゼットと同様に、衣装ケースも充分に乾燥させてから使用し、収納後は定期的に換気をしましょう。密閉性の高い衣装ケースには、除湿剤の使用がより効果的です。
動植物繊維、例えば綿、ウール、シルク、カシミヤなどは湿気を取り込みやすいため、注意が必要です。充分に乾燥させてから収納しましょう。湿気を残したまま長期間保管すると、黄変等の原因になります。
一般的な化学繊維は乾燥しやすい性質を持ちます。しかし、収納時の湿気は厳禁。湿気に強い素材でも、収納時にはしっかり乾燥しましょう。
皮革製品の収納には注意が必要です。皮革製品の場合、湿気の持ちすぎはカビの原因に、乾燥しすぎはひび割れを引き起こします。適度な調湿した空間での保管が重要になります。
除湿剤の中で最も一般的なのが、塩化カルシウムタイプです。開閉の少ない場所や密閉された空間で効果を発揮します。
押入れなどの広い空間にはタンクタイプ、クローゼットやタンス、衣装ケース、シューズボックスの収納にはシートタイプがおすすめです。
シリカゲルB型は、吸湿・放湿の両方を行い、空間の湿度を適度に調節してくれる性質をもっています。しかし、自身の重量以上の水分を吸湿することはできません。そこで、小さい収納場所での使用、例えばバッグやくつなどアイテムごとの収納におすすめです。
湿気は水分です。空気より重い水分は下から溜まります。
タンクタイプの除湿剤を置く場合は、一番下か空気が滞留する四隅に置くのが有効です。
クローゼットの場合は、もともと衣類(特に綿やウールなどの天然素材)がある程度の水分を含んでいるため、湿気がたまりやすくなります。そこで、クローゼットで除湿剤を使う場合は、置き型の除湿剤と、クローゼットのパイプに吊り下げるタイプの併用がとても効果的です。
吊り下げタイプの除湿剤は、衣類と衣類の間に吊り下げましょう。
また、引き出しや衣装ケースなどでシートタイプの除湿剤を使用する場合は、吸湿面を上にして衣類の上に置きましょう。衣類で吸湿面をふさぐと効果ダウンです。