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防虫剤の独特のにおいが苦手です。虫食いが心配なので防虫剤を使いたいのですが、においを解決する方法はありますか?

「防虫剤」といえば、おばあちゃん家のタンスのにおいを思い出す人も多いと思います。30年ほど前までは独特なにおいがする防虫剤が主流でしたが、現在「ムシューダ」をはじめ、家庭で使用されている防虫剤の約8割が無臭タイプです。エステー研究グループの川﨑礼央が、防虫剤の種類や特長などについて解説します。



防虫剤はにおいがするものしかない?

エステーが行った防虫剤に関する調査によると、「防虫剤を使ったことがない」と回答した人の4割が、使用しない理由として「独特のにおいがつくから」と回答しています。また、防虫剤を使ったことがない人の約半数が、「防虫剤は独特のにおいがするものしかない」と思っていることも分かり、「防虫剤=においがある」というイメージを持っている方は多いようです。
実は、防虫剤には大きく分けて「有臭タイプ」と「無臭タイプ」があります。有臭タイプの薬剤には、「パラジクロルベンゼン」や「ナフタリン」「しょうのう」などがあり、無臭タイプには「ピレスロイド系」の薬剤が使われています。エステーの製品でいうと、有臭タイプの防虫剤として「ネオパラエース」「ネオパース」などがあり、多くの方にご愛用いただいている「ムシューダ」は、無臭タイプの防虫剤となっています。

有臭タイプの防虫剤

無臭タイプの防虫剤

30年前に無臭タイプの防虫剤が登場し、主流に

四季のある日本では昔から衣替えをする文化があり、また日本人は物を大事にする習慣があったことから、防虫剤は自然と生活に根付くようになりました。古くは正倉院建立の時代から、書物や衣類を害虫から守るという発想があったとも言われています。
明治時代に樟脳を使った防虫剤が商品化されたのをきっかけに、一般に普及しました。大正時代には石炭から作られたナフタリン製の防虫剤が登場し、昭和初期から「パラジクロルベンゼン」を使用した製品が作られて戦後に主流となったといわれています。そして1980年代に「ピレスロイド系」の無臭タイプが発売され、現在の防虫剤の主流になっています。

無臭でも効くの? 防虫剤が効果を発揮するメカニズムとは

防虫剤は、薬剤が揮発して空間に行き渡ることで、衣類害虫の卵のふ化を抑制したり、幼虫の食欲を減退させたり、成虫の忌避をすることで衣類を虫くいから守ります。無臭タイプだとにおいがないため、効果を感じにくいかもしれませんが、有臭タイプでも無臭タイプでも、正しく使用すれば防虫効果は変わりません。
防虫剤のにおいが気になる方には、無臭タイプの防虫剤がおすすめです。衣類ににおいがつかないため、衣替えなどで取り出した後でもすぐに着用することができます。また、有臭タイプの防虫剤同士を一緒に使用すると薬剤が溶けてシミになる場合があるため注意が必要ですが、無臭タイプの防虫剤はどの薬剤とも併用できるのも特長です。

防虫剤の効果的な使い方

せっかく防虫剤を使っていても、間違えた使い方をすると十分な効果を発揮できません。ポイントは、用途や量を正しく使用すること。「ムシューダ」には引き出し・衣装ケース用や洋服ダンス用、クローゼット用などあります。収納空間の広さに合わせて薬剤を処方しているので、パッケージの裏面をチェックして正しく使用してください。
また、防虫成分は空気より重たいので防虫剤を使う時は衣類の上に置くのが基本。洋服ダンスやクローゼットなら間隔をあけて吊り下げ、防虫成分が空間内に均一に広がるように意識してセットすると効果的です。衣類を詰め込みすぎると防虫成分が行き渡らないので、余裕をもって収納するよう心がけてください。