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保管中のカビが心配! ブーツを来年もキレイに履くためには、どんなお手入れが必要ですか?

冬の間足元の暖かさを守ってくれたブーツの出番が少なくなってきました。お気に入りのブーツはきちんとお手入れをして、来シーズンも気持ちよく使いたいものですね。皮革製品のクリーニング・カラーメンテナンスを専門に行う「彩革の匠」代表の安富好雄さんに、正しいお手入れ方法やしまい方をお聞きしました。



ブーツはカビ対策が大事!

「ブーツや靴をほったらかしにしていたらカビが生えてしまった」という人も多いでしょう。カビは、温度、湿度、汚れ(栄養)の3つの条件がそろうと発生するので、どれか1つの条件を取り除けばOK。温度をコントロールするのは難しいので、しっかり汚れを落とすことと湿気対策が大切です。

きれいに保つポイントは、水を使って汚れをしっかり落とすこと

皮革製品に水をつけるのはタブーと思われがちですが、革はもともと動物の皮膚で、呼吸をしています。実は、人間の皮膚と同じように水分や潤いが必要。水には汚れや汗を靴から浮き出してくれる働きがあるので、お手入れには必要不可欠なのです。

ブーツにはレザーやスエードなどさまざまな素材があり、お手入れの方法も違います。今回は、一般的なレザーとスエードのお手入れ手順を紹介。正しいケア行い、長く愛用できるようにしましょう!

●スムースレザーのお手入れ方法

①ブラシで表面についた汚れを落とします。豚毛などのブラシを使うのがおすすめ。

②靴の中や表面にはいろいろな菌がついています。カビ予防のためにも除菌スプレーをかけ、自然乾燥してください。

③お手入れ用の古いクリームやしつこい汚れが付いている場合は乾いた布に専用のクリーナーを付け、拭いてください(それほど汚れが付いていない場合は③を飛ばして④へ進みましょう)。

④タオルを水で濡らして軽くしぼり、靴の中、表面の順に水拭きをします。靴の内側のつま先部分は手が届かないので、割り箸にタオルを巻き付けて靴の先端を拭くと皮脂やホコリなどの汚れをとることができます。

⑤濡れたタオルにサドルソープなどの皮革製品専用の石鹸を付け、優しく泡立てながらブーツ全体の汚れをこするように洗います。(③でクリーナーを使っている場合は水拭きだけでOK)。

⑥きれいにすすぎ絞ったタオルで汚れた泡を軽く拭き取り、風通しのよい場所で1日程度陰干しをしてよく乾かしてください。

⑦最後に、お手入れ用のデリケートクリームを塗ります。必要に応じて防水スプレーもかけておきましょう。

お手入れ用アイテム(左から仕上げ用のデリケートクリーム、皮革製品専用石鹸のサドルソープ、クリーナー)

●スエード生地のお手入れ方法

①スエード生地も基本的にはレザーのお手入れと同じ手順です。専用のブラシで表面についた汚れを落とし、靴の中や表面に除菌スプレーをかけ、乾かします。毛が長いスエードには、固いナイロン製のブラシを使いましょう。

レザー用の豚毛のブラシ(左)と、スエード用のナイロン製ブラシ(右)

②タオルを水で濡らして軽くしぼり、靴の中、表面の順に水拭きをしてください。

③水でぬれたタオルに専用のシャンプーなどをつけて洗った後は、再度水拭きして洗剤を落とし、風通しのよい場所で1日陰干しをして乾かしましょう。

④靴の色の薄いところが気になる場合は、お手入れ用の色の付いたカラーリッドを塗ると発色がよくなり、仕上がりがきれいになります。

⑤スエードは毛が立っている素材なので、風合いを保つために専用のブラシでさまざまな方向にブラシをかけて毛を起こします。最後に、毛並みをそろえてお手入れ用の専用スプレーや防水スプレーをかければ完了です。

お手入れ前(左)とお手入れ後(右)のブーツ。色も鮮やかで美しく仕上がりました

ブーツをしまう際は型崩れと湿気に注意

お手入れが済んだら収納しましょう。ブーツは型崩れしやすいので、新聞紙や厚紙を丸めたり、ブーツキーパーなどで形を整えて下駄箱に入れてください。

購入時の箱で保管する場合は、箱に菌がついているとカビの原因になるので、箱や紙に除菌スプレーをして乾いてからブーツを入れましょう。

下駄箱は湿気がたまりやすいので、なるべく上段に置きます。スペースがない場合は、不織布など通気性のよい袋に入れてクローゼットに吊るす形で保管してもOK。高温多湿になる夏の時期は1週間でカビが生えてしまうこともあるので、天気のいい日は下駄箱の扉を開けたり、ブーツを取り出して時々陰干しをしましょう。

ブーツの収納には専用の除湿剤を!

靴を収納する下駄箱には湿気がこもりがち。「備長炭ドライペット ブーツ用」「備長炭ドライペット 下駄箱用」でしっかりと湿気対策をしましょう。除湿剤に備長炭と活性炭を特殊配合しているので、湿気をとりながら気になるニオイを脱臭します。湿気を吸うと薬剤がゼリー状になり、除湿効果がひとめでわかる仕様。使用方法や使用期限を守って使用してください。

取材協力:安富好雄さん

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プロフィール:
革靴修理・メンテナンスの第一人者として、皮革製品の修理・加工店「彩革の匠」を運営。30年以上にわたって正しいシューケアの方法を広く伝えている。NHKの「あさイチ」をはじめ、TVや雑誌などにも多数登場。

店舗情報:
彩革の匠(さいかくのしょう)
住所:東京都台東区花川戸1-13-11 細谷ビル2階
TEL:03-3844-0222
Mail:saikaku-sho@hotmail.co.jp