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超浸透性防錆潤滑剤:WD-40
TECHNICAL DATA


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物理的特性
外観 透明またはやや色あり
明るい琥珀色
におい ごく軽微な芳香、軽い石油臭
比重 22℃において0.80±0.02
粘性 22℃において27.5±1.0秒Zahn#1
引火点 43℃
不揮発分 最小22%重量
揮発分 最大78%重量 石油系成分のみ
流動点 −73℃以下
低温安定性
塗布面積 1リットル当たり約15〜25m2
沸点 160℃(沸騰開始温度)・脂肪族(炭化水素)
重量 塗布した場合0.00166kg/m2
厚さ 0.00254〜0.00762mm
●注意:WD-40を塗布して耐久性を高めるには、表面の汚れを落とすと効果的です。 汚れ落としには純アルコール、シンナー、アルカリ性洗剤が適しております。
皮膜特性

防腐性(軟鋼表面をサンドペーパーで磨いた状態)

露出 結果
湿気(JAN-H-792) 1000時間後サビなし
塩水噴霧(FED STD 151) 50時間後サビなし
塩水噴霧(FED STD 151) 100時間後サビ発生
WD-40を使用した場合の保護持続時間は、対象になる材質の霧出状況によって異なります。一般的に、軟鋼の場合の霧出状況による違いは、以下のようになります。

1. 屋内で保管されている場合 1年以上
2. 屋外で保護されている場合 6ヵ月〜1年
3. 通常の屋外で放置されている場合 30〜60日
4. 厳しい状況下、屋外で放置されている場合
(塩水を受けやすい海辺に近い所、湿気の多い所など)
15〜30日

必要に応じて、WD-40を再度塗布すれば、長期間保護効果が持続します。

摩擦係数

テスト(WD-40を使用。青色の酸化皮膜で熱処理した4340鋼に対する値)

耐久圧力 係数
100PSI =7×10-4kg/m2 0.112
1000PSI =70×10-4kg/m2 0.114
2000PSI =140×10-4kg/m2 0.129
3000PSI =210×10-4kg/m2 0.138
4000PSI =280×10-4kg/m2 0.145

電気的特性

0.1インチ当たり12,000ボルトをかけたときの非伝導性(ASTM D-877) = ASTM B-182に修正した接触抵抗値は以下のとおり。

電流開閉 WD-40で処理した接点の接触抵抗値 未処理の接触抵抗値 WD-40皮膜の接触抵抗値
繰り返し 以前 0.0083Ω 0.0066 0.0017Ω
繰り返し 5回後 0.0085Ω 0.0067 0.0018Ω
繰り返し 100回後 0.0086Ω 0.0069 0.0017Ω
繰り返し 1,000回後 0.0085Ω 0.0074 0.0011Ω
繰り返し 20,000回後 0.0098Ω 0.0083 0.0016Ω
材質への影響

ゴム

WD-40をスプレーしても、ゴム表面は変化しません。しかし、ある種のゴムは長時間浸しておくと、膨張することがあります。

超硬鋼

Lawrence Hydrogen Effusion Test(ローレンス水素浸出テスト)により安全性立証済み。

織物

次の繊維は、WD-40がかかっても影響はありませんが、ナフサまたはクリーニング溶液で簡単に取り除ける程の、わずかなしみが生じることがあります。ナイロン、オーロン(化学合成繊維)、ウール、ダクロン(ポリエステル系合成繊維)、綿。

塗装面

ペンキ塗装面にWD-40をスプレーしても、ほとんど影響はありません。ただし、ワックスで磨き上げた面、ワックスを塗った面は長時間WD-40に接触していると軟化する場合があります。

プラスチック

次のプラスチックは、168時間WD-40に浸しても影響は認められませんでした。ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン、フォーマイカ(合成樹脂塗料の一種)、アクリル、ポリエステル、エポキシ、ビニール、ナイロン、デルリン。透明なポリカーボネイトおよびポリスチレンに、WD-40を使用した場合、ひび割れの原因になることがあります。