2016年03月22日

研究開発

エステー、空気浄化剤の開発で「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」の優良賞を受賞 主催:一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会

エステー株式会社は、先ごろ発表された一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会(本部:東京都渋谷区/会長:三浦惺日本電信電話株式会社取締役会長)主催の「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」の第2回表彰にて、独立行政法人森林総合研究所(茨城県つくば市/理事長:沢田治雄)と共に開発した「空気浄化剤の開発」が「優良賞」を受賞しました。

「優良賞」を受賞したのは、エステーと森林総合研究所バイオマス化学研究領域樹木抽出成分研究室とで事業推進を図っている「未利用森林資源“枝葉”の精油成分による排ガス成分を無害化する空気浄化剤の開発」で、同アワードの「企業・産業部門」における審査対象であるレジリエンス性、公共性、技術性・先駆性・革新性、持続性・継続性、波及性の各項目で評価を得たものです。

2014年11月に創設された「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、次世代に向けたレジリエンス(強靭)社会構築のため、全国から“強くてしなやかな国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等”を実施している企業・団体を評価、表彰するもので、企業・産業部門をはじめ、地方自治体部門、教育機関部門などの各部門で構成されています。

また、主催団体である一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会は、国土強靭化担当大臣私的諮問機関「ナショナル・レジリエンス懇談会」の結果を踏まえ、「国土強靭化基本計画」が円滑に達成されるよう、産、学、官、民のオールジャパンでその叡智を結集し、非常時のみならず平時での戦略的活用の方策を創造することにより、公共投資、民間投資が最大限に相乗効果を発揮し、レジリエンス立国を構築していくことを目的として設立されました。

◆科学技術振興機構/革新的ベンチャー活用開発

「優良賞」を受賞した“樹木抽出液による空気浄化剤の開発”は、JST産学連携・技術移転支援事業である独創的シーズ展開事業 革新的ベンチャー活用開発(※)における開発課題〔樹木精油を利用した環境汚染物質の無害化剤〕(平成19年度採択)の支援を受けて実施されました。
開発、企業化をエステー子会社の日本かおり研究所が受託し、森林総合研究所が長年蓄積した樹木精油に関する基礎的な知見や技術を経済的、技術的側面から企業的規模で実証的な試験を実施し、問題点を検討した上、企業等で使用できる発展的実用技術を「クリアフォレスト事業」として実現しました。(※革新的ベンチャー活用開発は、平成21年度から研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)実用化挑戦タイプとして再編されています)

この“樹木抽出液による空気浄化剤の開発”は、これまでに「第12回 産学官連携功労者表彰 農林水産大臣賞(主催:内閣府/2014年9月)」や「第40回 井上春成賞(主催:井上春成賞委員会/2015年7月)」など栄誉ある賞を受けています。
「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016 優良賞」は、これらに続く受賞で、エステーでは、こうした各方面からの高い評価を糧にさらなる発展を目指したいと考えています。