季節のくらし

お風呂&洗面所&トイレを1時間で! 水まわり大掃除の時短術

1.お風呂の時短大掃除(30分)

そろそろ大掃除の時期ですが、掃除の時間を確保するのはなかなか難しいもの。そこで、お風呂、洗面台、トイレの3箇所を「1時間」で大掃除する時短術を掃除コンサルタントの高橋和子さんに教えていただきました。面倒な大掃除も、時短できると思えば気持ちが楽になりますよ!
高橋和子さん
フェリシアラボ代表
高橋和子さん
プロフィール
高橋和子さん

プロフィール

フェリシアラボ代表
高橋和子さん
整理収納・家事代行・セミナー講師のフェリシアラボ代表。リカレント教育を推進する一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会 代表理事。ナチュラル掃除講座など多数開講。掃除のプロとしてメディア出演多数。掃除コンサルタント。
フェリシアラボHP http://felicia-lab.jp
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大掃除を時短する4つの基本

すべてに通じる時短掃除の基本です。ダンドリよく進めましょう!

1.掃除グッズはあらかじめ準備しておく

2.つけ置きなど、時間のかかるものを最初に準備する

3.基本的に天井などの上側から掃除していく

4.時間のかかりそうな頑固な汚れは、確認しておき後日に

お風呂掃除のダンドリと準備しておくもの

まずはお風呂の掃除から。しつこいカビ汚れなどは時短大掃除では落とせないので、別の日に。
お風呂掃除のダンドリは下図の通り。

準備するお掃除グッズ

床用モップ(クロスを付け替えられるもの。クロス2枚)、目地ブラシ(または古いハブラシ)、クロス(またはぞうきん)、スポンジ、お風呂用洗剤(または重曹水)、クエン酸水
※重曹水の配合:水500ml、重曹大さじ2

手順①:バスタブの残り湯に小物をつけ置く(10分)

バスタブに残ったお湯を、つけ置き洗いに利用します。お湯をだいたい1/3程度にして、お風呂用洗剤を振り入れます。洗剤の量は、小さなコップ1杯(100ml)くらいを目安に。その中に、洗面器やイス、カゴなどの小物や浴槽のふたをつけ置き、10分間待ちましょう。つけ置くことで、汚れがゆるんで落としやすくなります。

手順②:天井をモップで拭く(待ち時間に)

つけ置きをしている間に、床掃除用のモップで天井を拭きます。まずは洗剤を付けたクロスで拭いて汚れを取ります。その後、水拭きをして、最後に乾いた別のクロスでから拭きをしておくとカビが発生しにくくなります。

手順③:バスタブの中で小物をジャブジャブ洗い(5分)

バスタブにつけておいた小物や浴槽のふたを、洗剤を溶かした水の中でジャブジャブ洗います。スポンジのほか、細かいところは目地ブラシを使用。その後シャワーなどでよくすすぎ、最後に乾いたクロスでから拭きします。
小物を洗い終わったら、残り湯を排水しながら浴槽内をスポンジで洗えば、浴槽もきれいに。

手順④:気になるところを目地ブラシでブラシング後、水洗いやクロスで拭く

壁はまず、汚れの気になるところや細かい部分を、重曹またはお風呂用洗剤を付けた目地ブラシでこすります。ある程度落としたら、洗剤を付けたクロスで壁を拭き掃除します。最後に水洗いや水拭きをして、から拭きで仕上げます。

手順⑤:排水溝は重曹やお風呂用の洗剤で(5分)

排水溝に溜まっている髪の毛などのゴミを取り除きます。その後、重曹または洗剤を撒いて目地ブラシで洗います。
重曹とクエン酸がお家にある方なら、重曹1カップを排水溝に振り入れ、クエン酸水をかけましょう。シュワシュワと発泡して、泡の力でキレイになります。泡が消えたら、残った重曹と古いハブラシなどを使ってみがきます。子どもと一緒にやっても喜びそうですね。

※洗剤などを使用する際は、使用上の注意を確認してから使用しましょう。

フロ釜の汚れは前もってきれいにしておこう

普段目にはつきませんが、浴槽のフロ釜や配管内部にも雑菌やニオイが潜んでいます。追い炊きするだけでお掃除ができる「洗浄力 フロ釜クリーナー」を使えばカンタン。残り湯が使えるので、前もってお掃除しておくのがおすすめです。年内にしっかり掃除しておきましょう。

2.洗面所の時短大掃除(15分)

お風呂掃除が終わったら、次は洗面所。お風呂やトイレに比べてそれほど汚れる場所ではありませんが、手早く進めていきましょう。

洗面所掃除のダンドリと準備しておくもの

洗面所に割り当てられた時間は15分! 毎日使う洗面台を掃除します。ダンドリは下図の通りです。

準備するアイテム

ティッシュペーパー、クロス(またはぞうきん)、スポンジ、古いハブラシ、キッチン用弱酸性洗剤(またはクエン酸水)
※クエン酸水の配合:水400ml、クエン酸小さじ2

手順①:まずは蛇口にティッシュを湿布(10分)

洗剤(またはクエン酸水)をティッシュペーパーに吹きかけて、蛇口の周り、根元などにペタペタと湿布。お風呂の漬け置き同様、汚れや水垢をゆるめて落としやすくします。このまま10分置きます。

手順②:洗面台とボウル、鏡をクロスで拭く(待ち時間に)

待っている間に、洗剤を付けたクロスで洗面台やボウル(洗面台のくぼんでいるところ)を拭きます。その後クロスを水洗いして水拭きし、その後乾いたクロスでから拭きします。水拭き不要の洗剤を使えば、すぐにから拭きしてもOK。

鏡も同じように拭きます。洗剤(→水拭き)→から拭き、の順です。クロスをキレイに畳んで、コの字を描いていくと拭きムラがありません。

つけ置き不要の「洗浄力 洗たく槽クリーナー」は時短掃除の強い味方

洗面台の掃除のついでに、洗たく槽もキレイにしたいもの。「洗浄力 洗たく槽クリーナー」を使えば洗濯機を回すだけでつけ置き不要なので、便利な時短アイテムです。

手順③:蛇口周りの汚れを古いハブラシでこすって落とす(5分)

10分間置いた蛇口の湿布を剥がし、スポンジで汚れを落とします。細かい場所などは古いハブラシなどでこすり洗いしてください。水拭きの後から拭きをすれば、気持ちがいいほどピカピカに!
お風呂同様、重曹1カップを排水溝に振り入れ、クエン酸水をかければシュワシュワの泡の力でキレイに。その後古いハブラシなどでこすります。

※洗剤などを使用する際は、使用上の注意を確認してから使用しましょう

3.トイレの時短大掃除(15分)

いよいよ最後は、トイレ掃除です。においのもととなる汚れが残らないよう、見えない場所もしっかりきれいにしましょう。

トイレ掃除のダンドリと準備しておくもの

洗面所同様に、トイレも15分で手早く済ませます。トイレ掃除のダンドリは下図の通り。

準備するお掃除グッズ

軍手、ビニール手袋、ブラシ、クロス(またはぞうきん)、古いハブラシ、トイレ用洗剤、クエン酸水

手順①:便器のフチはビニール手袋+軍手で素早く(5分)

便座を上げて、トイレ用洗剤をブラシに付け、便器のフチ裏をこすり洗い。おすすめは、ビニール手袋をはめてから軍手をはめて洗剤を付けてブラシの代わりに。こびりついたフチ裏の汚れも手で力を入れて落とせるので、隅々まで簡単にキレイになりますよ。

手順②:壁と床をクエン酸で拭く(5分)

トイレの床に掃除機をかけ、ゴミや髪の毛を取り除きます。その後、クエン酸水や家庭用の洗剤を壁や床に吹きかけて、クロスで拭き掃除。床や壁の尿汚れは、弱酸性の洗剤やクエン酸水でしっかり落としましょう。クエン酸水なら除菌効果も期待できます。

寝る前やお出かけ前に重曹を1カップ。ラクラクタンクのお掃除

タンクのお掃除は、重曹で簡単に。夜寝る前にトイレを済ませたら、重曹1カップをトイレの中に入れ、水受けにも少し振りまいておきます。一晩おいて翌朝水を流し、水受けをスポンジでこすり洗いすれば終了です。溶け込んだ重曹が、タンクの中も便器もキレイにしてくれます。お出かけ前など、長時間トイレを使わないタイミングがあればお掃除できてしまいます。

手順③:便座や便器を拭き掃除(5分)

便器は、弱酸性の洗剤やクエン酸水を付けたクロスで拭き掃除をします。台座の接合部などには汚れが溜まりやすいので、洗剤を付けた古いハブラシなどでこすり取ってください。
ウォシュレットのノズルも汚れやすいので忘れずに。デリケートな部分なので専用のクリーナーを使って掃除すると安心です。細かい隙間の汚れは古いハブラシを活用してくださいね。

※洗剤などを使用する際は、使用上の注意を確認してから使用しましょう。

それでもニオイが気になったら……

掃除をしてもニオイが気になったら、便器と床の境目の掃除をチェック。床に落ちたホコリに尿汚れが溜まり、さらに境目に集まってしまうのです。クエン酸水を吹き付け、ヘラなどで汚れを掻き出します。
さらに、掃除後には消臭芳香剤などをプラスして、スッキリいい香りに包まれましょう。

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