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クリーニングのプロに聞く 夏服“しまい洗い”のポイント



クリーニング綜合研究所・所長
小野雅啓さん
プロフィール

衣類をいつまでもきれいに着るためには、衣替え前のケアが肝心。1シーズン分の汚れをしっかり落として収納する“しまい洗い”で、変色や虫食いを予防しましょう。クリーニング綜合研究所・所長の小野雅啓さんに、しまい洗いのコツをお伺いしました。
デリケートな洋服のケアやクリーニング屋さんの活用法などもご紹介!

衣替えシーズンに押さえておきたい“しまい洗い”とは?

去年のシャツを久しぶりに出したら、襟元の色が変わっていた……なんて経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか? 
黄ばみや虫食いが発生するのは、収納する前にしっかり汚れを落としていないことが原因のひとつ。気づいたときには、もう手遅れになっていることもあるでしょう。
そこで徹底したいのが、汚れを落としてから収納する“しまい洗い”。夏服は特に汗や皮脂をたっぷり吸っているため、さほど汚れていないように見えても、丁寧なケアが必要なのです。
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夏服“しまい洗い”3つのポイント

1.汗染みや皮脂汚れをケア

しまい洗い_01ol夏服で気をつけたいのは、なんといっても汗や皮脂。一見汚れていなくても、一度着れば必ず汗や皮脂の汚れがついているものです。時間が経てば経つほど落としにくくなり、黄ばみや虫食いの原因になってしまいます。
綿やポリエステルの白物に生じた黄ばみは、粉末の酸素系漂白剤で除去できる場合があります。においが気になるときにも有効です。50℃程度のお湯に適量を溶かして、20分ほど衣類をつけ込みましょう。ただし、色柄モノにはNGです。          
特にジャケットやスラックスなどの頻繁に洗えない衣類は、気づかない間に汗を吸着しています。襟元や袖、ポケット口などのチェックを習慣づけたいところです。

2.自宅での洗濯はすすぎに注意を

家庭で洗う場合、粉石けんはすすぎが悪いと、黄ばみの原因になる可能性があります。また、お風呂の残り湯で洗うときも、すすぎにはきれいな水を使ってください。

3.衣類はしっかり乾かしてからしまう

衣類が湿気や水分を含んでいると、カビや黄ばみが発生しやすくなってしまいます。長期間衣類を保管する衣替えでは、洗濯やクリーニングのあとに陰干しなどで充分乾燥させてから収納しましょう。衣装ケースなどの収納場所に除湿剤を使うのも効果的です。

染みはとにかく早めの対処を

汚れは、定着する前に落とすのが基本。うっかりつけてしまった醤油やファンデーションなどの染みは、うしろに当て布をして、染み抜き洗剤や水に浸した布で優しくたたき、汚れを移していきます。こすると生地を傷めるので要注意。
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プロフィール

クリーニング綜合研究所・所長
小野雅啓さん

昭和53年、北見工業大学工業化学科修了。同年、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会・クリーニング綜合研究所入所。クリーニングにより発生した衣料事故の原因調査業務を担当。その後、平成22年同連合会理事、平成23年クリーニング綜合研究所所長に就任、現在に至る。
繊維製品品質管理士資格を所持。平成17年より文化女子大学(現・文化学園大学)非常勤講師を兼任。

全国クリーニング生活衛生同業組合連合会

http://www.zenkuren.or.jp