季節のくらし

今日からすぐに始められる“空気の汚れ”対策 屋外編


埼玉大学大学院
理工学研究科・准教授

王青躍さん
プロフィール

お出かけ前後にちょっと気を遣ったり、行動をほんの少し変えるだけでも、汚れた空気を体に取り込みにくい生活が送れます。特に、自分でケアすることができない子どもの対策は、お母さんの仕事。覚えておきたいポイントをチェックしましょう。

外出前には空気の汚染状況をチェック

窓から外を眺めても、空気の汚れはわかりにくいもの。
PM2.5の汚染状況は、環境省が運営しているWebサイト「そらまめくん(環境省大気汚染物質広域監視システム)」を活用するのがおすすめです。全国の大気汚染状況を24時間提供しており、毎時間の汚染測定結果や注意報・警報の発令状況がチェックできます。使い方は簡単で、トップページから見たい地域をクリックし、表示項目で「PM2.5」を選択するだけ。地図上に1時間あたりの濃度が表示されます。
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環境省が主導し、専門家が策定した「注意喚起のための暫定的な指針」(上表によると、1日平均値70μg/m3を超す日には、外出や運動を制限することが推奨されています。ただし、環境基本法に基づく「人の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準」の数値は、1日平均35μg/m3。ただちに健康被害が現れるということではありませんが、子どもや呼吸器疾患のある人など、空気の影響を受けやすい人の場合は、より厳しい環境基準値をベースに考えるとよさそうです。
環境省のWEBサイトでは、PM2.5のほか、黄砂や花粉の飛散情報も確認できます。ぜひ参考にしてみてください。

 ・環境省黄砂飛来情報
 ・環境省花粉観測システム

※1m3=1立方メートル=1000リットル

空気の汚れが激しい日の行動3か条

粒子が小さいPM2.5は体内に取り込みやすいため、濃度が高い日は行動にも気をつけましょう。

①不要不急の外出は避ける

page2_img_02屋外を歩いていて、呼吸からPM2.5などを吸い込んでしまうことは避けられません。地面の近くはとりわけPM2.5の濃度が高いため、身長の低い子どもは影響を受けやすくなります。濃度の高い日は、なるべく室内に。どうしても外出が必要な場合、ベビーカーには雨天用のビニールカバーをかけて赤ちゃんを保護するのもおすすめです。

②激しい運動はしない

激しく体を動かすと呼吸量が増え、余計にPM2.5を吸ってしまいます。軽いメニューに切り替えるか、少しでも影響が少ないよう、スポーツジムなどの屋内で運動するとよいでしょう。

③歩く場所に気をつける

自動車から出る排気ガスはPM2.5の大きな発生源です。交通量の多い大通りは避け、できるだけ路地を歩くのがポイント。交差点やバス停などは、車がエンジンをふかすため、特に排ガスが出ます。子どもが遊びに行く場所も、大きな道路に近い公園などはなるべく避けるとよさそうです。

手軽に対策! 有効なマスクの選び方

日頃から取り入れやすいマスクは、空気の汚れ対策には欠かせません。ただし、PM2.5は粒子が小さいため、密閉性の低いプリーツマスクなどでは防げないのだとか。日本の厚生労働省が定めた「DS2」「DS3」、米国労働安全衛生研究所の「N95」といった規格の防塵マスクなら、PM2.5対策にも効果があります。吸着材や活性炭が入っているタイプもよいでしょう。
また、顔に合ったものを選ぶのも重要。顔の小さい人や子どもは、特に不要な隙間ができやすいので、ぴったり合うものを探しましょう。ただし、PM2.5よりも小さく、流れ込んできてしまうガスなどの対策には効き目が期待できません。

排ガスが気になる車内の空気ケア

page2_img_05車内は、日常生活でも特に空気をケアしたい空間。車は密閉性や換気能力がさほど高くないため、いくらドアや窓を閉めていても、排ガスが流れ込んでくるのです。高速道路のトンネルや坂道、渋滞時などは特に空気が悪く、交通量が多い幹線道路や一般道路沿いにおいても、排ガス量が高くなりやすいので要注意。しかし、ガスは完全にシャットアウトすることが難しいので、濃度を低くするしか対策がありません。排ガス成分(NO2)が除去できる空気浄化剤「クリアフォレスト」などを活用するとよいでしょう。
※NO2・・・二酸化窒素

天然森林オイルで、車内の排ガスを減らすクリアフォレスト

clearforest_01_L01汚れた空気を吸わないようにするには、限界があります。そこで大事にしたいのが「空気を健康にする」という新しい発想。「クリアフォレスト」は、北海道のトドマツから抽出した天然森林オイルによって、排ガス成分(NO2)を除去する製品です。車内に置いたり取り付けるだけなので簡単に空気ケアできます。


クリアフォレスト クルマ エアコンルーバー用
クリアフォレスト クルマ シート下 サイドポケット用


プロフィール

埼玉大学大学院
理工学研究科・准教授
王青躍さん

工学博士。環境科学研究者。都市大気汚染計測、対策技術、再生可能なエネルギー開発などを行う。特に、近年、都市部花粉とそのアレルゲン物質の挙動、PM2.5などの大気汚染による花粉症への増悪、花粉症や大気汚染対策について、NHK総合テレビの「おはよう日本」をはじめ、四十数件のテレビ番組等に出演。ほか、新聞・雑誌でも研究結果が数多く取り上げられている。

公式サイト: http://park.saitama-u.ac.jp/~wang_oseiyo