季節のくらし

新生活応援!引っ越し前後の大掃除をサポート! キッチンの掃除


株式会社ベアーズ
家事研究家

髙橋ゆきさん
プロフィール

油などの頑固な汚れが付きやすいキッチンも“予防掃除”が必要不可欠。日々のケアをこつこつ積み重ねれば、引っ越したての美しさを維持できます。

要チェック! キッチンの意外なお掃除ポイント

①シンクをごしごし洗うのはNG

page3_img_01力を入れて磨きがちなステンレスのシンクですが、実は非常にデリケート。堅いスポンジや金たわしを使うと傷がついてしまう場合があるので、気を付けましょう。一般的なステンレスには「ヘアライン」という髪の毛のような細かな線が入っており、その模様に沿って優しく洗う必要があります。向きを気にせず強く磨くことで、ヘアラインが崩れると、曇りや汚れの原因に。台ふきやタオルなどで同じ方向に洗い、美しいシンクを保ちましょう。
また、研磨力のある重曹を使うのも厳禁。家庭用の中性洗剤や、汚れが少なければ水洗いでも十分です。使ったあとにさっと流し、最後は水滴までちゃんと拭き取るように心がければ、シンクが曇ることはほぼありません。

②仕上げ磨きまで欠かさずやりたい蛇口

page3_img_02最も目に付く蛇口は、キッチンの“顔”。基本の掃除は、スポンジではなくやわらかい台ふきやタオルで水洗いをすること。どうしても汚れが落ちないときだけ、クリームクレンザーを使います。シンクと同じステンレスなら、ヘアラインに沿って洗うことを忘れずに。
汚れを落として水拭きしたら、そこでおしまいではありません。三つ編みストッキングを蛇口にひっかけて、交互に引っ張り、仕上げ磨きをしましょう。この一手間で、蛇口の美しさがワンランクアップします。

③排水口やストレーナーは便利なアイテムを活用

排水口は市販の洗剤で汚れを浮かせ、古い歯ブラシをまとめた「360度ブラシ」や、汚れをキャッチして逃がさない「牛乳パック」を突っ込んで洗います。特に、食べ物のカスがこびりついたストレーナーはニオイの原因になりやすいところ。大きなごみを取り除いたら、手袋をはめて、泡タイプの塩素系漂白剤をまんべんなく噴射してビニール袋に入れます。数センチのぬるま湯を加えて、ビニール袋の口をしばり、シェイク開始!袋の中が小さな洗濯機状態になり、細かな網目の汚れまですっかり落としてくれます。15分ほど放置してから流水でよく流せば、触って「きゅっきゅっ」と音が鳴るほど美しくなっているはず。
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気になる油汚れを落とすカギは“余熱”

触りたくないコンロの油汚れは、浸け置き洗いがおすすめ。まずはシンクに傷を防止するタオルを敷き、大きなビニール袋を張って、45~48度のお湯にコンロのゴトクやグリルの網などを浸けます。意外と汚れやすいつまみなども、外して洗いましょう。小さなネットに入れて浸ければ、見失うこともありません。
お料理中に鍋からあふれてしまった麺類のゆで汁も、掃除に活用できるのだとか。余熱と麺類のデンプン質が、コンロについた油をゆるませてくれます。ちょっとした工夫が、“予防掃除”につながるのです。
取り外せないIHコンロのお手入れには、ラップが有効です。丸めたラップにクリームクレンザーをつけて、円を描くように磨きます。余計な傷をつけることなく、掃除のあとはそのまま捨てられるのが魅力です。
壁や床は、同じ方向に向かって重曹水で拭きます。なお、火の気のある場所なので、消毒・殺菌がしたくても消毒用エタノールを使うのはNGです。
お料理をしたあとや夜眠る前、さっと拭く習慣を付ければ、コンロやシンクはいつもキレイに保てます。食器を洗うついでに、ストレーナーや換気扇を掃除してしまうのもよいでしょう。
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プロフィール

株式会社ベアーズ
家事研究家
髙橋ゆきさん

家事研究家・株式会社ベアーズ専務取締役。
キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。お掃除は“楽ラク(楽しく、楽に)キレイ”をテーマに、身近にあるアイテムでさまざまなアイディアグッズを開発。また、お掃除とは生活の知恵を伝えたり、親子がコミュニケーションを取る場であるとして、親子や夫婦で楽しめる家事コミュニケーションを提唱する。