季節のくらし

冷え性の原因を”温活”で撃退! 冷えない体を作る食生活


イシハラクリニック副院長
石原新菜さん
プロフィール

体を作っているのは、自分が食べたもの。不用意に体温を下げる食事をしてしまっている可能性もあります。食べ物と体温の関係を理解して、今の自分に必要な食生活を送りましょう。

体を温める“陽性食品”を食事の中心に

まずは、食べ物の特性を知るところから。東洋医学では、暑い土地で生まれ、体を冷やす食べ物を「陰性食品」、寒い土地で生まれ、体を温める食べ物を「陽性食品」と呼んでいます。昔は、自分の住む土地で作られているものしか口に入ることがありませんでした。北国に住む人は陽性食品を、南方に住む人は陰性食品を自然と食べており、体が最適な温度に保たれていたのです。しかし、季節や場所を問わず、さまざまな食べ物が手に入るようになった現代では、自分で気を付けなければなりません。

そのためには、冬が旬の食べ物を選べばOK。体を冷やさないだけでなく、風邪の予防にも役立ちます。たとえば、人参のベータカロチンはビタミンAに変わり、粘膜を強化して、風邪などのウイルスを寄せ付けにくくしてくれます。加熱してもビタミンCが壊れないイモ類や、免疫力アップに効果が見込める玉葱やにんにく、にらもおすすめです。

反対に、トマトやそうめん、バナナ、麦茶といった夏の食べ物は体温を下げてしまうので、冷え対策という視点では避けたほうがよいでしょう。
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いつもの飲み物を変える

page3_img_03仕事中にコーヒーばかり飲んでいる……それも体を冷やす習慣です。コーヒー豆の原産地は、アフリカや中東などの暖かい国。飲み物にも陰性と陽性があります。 おすすめなのは、茶葉を乾燥&発酵させて作る紅茶。熱湯で淹れた紅茶に、すりおろした生姜を加えた「生姜紅茶」なら、体を芯から温めてくれます。生姜は、時間のあるときにまとめてすり下ろし、乾燥させておくのがよいでしょう。乾燥した生姜の粉末は、体を温めて免疫力をアップするショウガオールが約3倍に変化。紅茶だけでなく味噌汁やスープなど、さまざまな飲み物にさっと追加できるようになります。どうしてもコーヒーが飲みたい場合は、せめて黒砂糖やシナモンといった陽性食品を添えましょう。

また、近頃流行っているスムージーにも注意が必要です。スムージーはそもそも、体を熱くする肉類をたくさん摂取する欧米で開発されたレシピ。日本人の体や食生活に最適だとは言いにくいのです。とはいえ、定期的に野菜や果物を摂取するのはよいことなので、人参やリンゴなどの陽性食品を取り入れて作りたいですね。


プロフィール

イシハラクリニック副院長
石原新菜さん

医師。イシハラクリニック副院長。1980年、長崎市生まれ。帝京大学医学部卒業。医学生時代から、父・石原結實とともにミュンヘン市民病院の自然療法科、メキシコ・ティフアナのゲルソン病院、イギリスのブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学への造詣を深める。現在は、イシハラクリニックにて漢方薬処方を中心とした診療を行う。
著書「腹巻美人ダイエット」(海竜社)「『体を温める漢方』で不調を治す」「『体を温める』と子どもは病気にならない」(PHP研究所)など。

公式ブログ http://nina-ishihara.cocolog-nifty.com/
HP http://www.ninaishihara.com/
撮影:山口直也(スタジオ☆ディーバ)