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大人気「におい展」にエステーの香り研究員と潜入取材!


名古屋で大ヒットした「におい展」が、東京の池袋PARCOに上陸! 空気チャンネル編集部が、エステーR&D部門研究グループのマネージャーで、エアケア分野の研究員の船橋一良とともに潜入してきました。あらゆるにおいに携わった消臭・芳香のプロが、話題のイベントを斬る!

花の香りは意外に嗅ぎ分けられない!?

におい展は、世界中から「激臭」「美臭」を集めた嗅覚のイベントです。

“編集部の取材に同行したエステーR&D部門 研究グループマネージャーの船橋一良”

入場してすぐの「誕生月の花」の香り体験スペース。ウメ(2月)、モクレン(3月)やジャスミン(7月)、コスモス(9月)など12種類の香りが瓶づめで展示されています。

「本来、花の香りには強弱があります。ここでは、強さを一定にして、におい成分を再現しているのがおもしろいですね」と船橋。

ロウバイ(1月)などは比較的強い香りを放ちますし、コスモスやツバキはほとんど香りません。におい展では、香料を使って強さを保ち、花の香りがわかりやすいよう工夫されています。

慣れない取材スタッフのひとりは、香りの違いを嗅ぎ分けられませんでした。人によっては、フローラル系の香りの細かな違いがわからず、一緒くたに認識してしまうようです。

カメムシも香水になる

“真剣な表情で鼻を突っ込む船橋。遊びは一切ありません!”

カメムシを刺激すると、こびりつくような悪臭を放ちます。別名「クサムシ」と言われるほど嫌われるにおいですが、その素である「トランス-2-ヘキセナール」の成分は、一般的な香水によく使われています。

「単体では不快とされる香りが、香水に使われるのはよくあることです」と船橋。例えば、ジャスミンの香りには動物の糞と同じ“スカトール”という成分が含まれています。

エステーの消臭芳香剤にも欠かせない存在だとか。特にベリー、オレンジなどのフルーティ系の香りを合成する際に、カメムシと同じ成分が使われるというから不思議です。
「悪臭の成分をごく微量入れることで、香りに深みが出たり、香りの持ちが良くなるのです(船橋)」

コーヒーの香りにリフレッシュされる

におい展では、いい香りも嫌な香りも、たくさん嗅ぐことができます。嗅覚をリセットするため、各所に置いてあるのが「コーヒー豆」。

はじめは半信半疑でしたが、実際に試してみると、甘く香ばしい豆が、疲れた鼻と脳をすっきりさせてくれる気がします。これは、においのプロである船橋にとっても新たな気づき。

船橋は、多いときは1日50種類以上の香料を嗅ぎ分けています。日頃の業務にコーヒー豆を取り入れてはどうか? と提案すると「それはない」と一蹴。

本当に鼻が疲れると、良し悪しに関係なく、においのするもの自体を避けるようになるそうです。

世界一臭い食品はおいしいにおい?

展示の中で最高レベルに設定された激臭が「シュールストレミング」。発酵させたニシンを詰め、さらに缶の中でも発酵が進み、「世界一臭い食品」とも言われています。

“一見寿司ネタのコハダのようですが、ぐったりとしてまったく生気が感じられません”

おそるおそる体験してみると、酸っぱいような、生臭いような、とにかく強烈なにおい! 

船橋は、これを「納豆に似たにおい」と評しました。たんぱく質が旨味成分を出しているにおいで、キムチやチーズにも通じるのだとか。プロならではの前向きな表現ですが、確かにシュールストレミングは食べるとおいしいという声もあります。取材陣に食べる勇気は出せませんでしたが…。

知っている激臭は耐えられる

激臭食品の日本代表といえば「くさや」。取材陣も体験したところ、強烈なにおいは確かに感じるものの、シュールストレミングのような嫌悪感は、誰も持ちませんでした。

「干物のようなにおいが、日本人にはなじみがあるのでしょう。干物を知らない外国の人などにとっては、もっと嫌なにおいだと思うかもしれません(船橋)」

同じ魚でも、シュールストレミングのような食品のにおいを、私たちはあまり経験していません。強烈さだけでなく、はじめてのにおいに、私たちは耐えられなかったのかもしれません。

においの印象はビジュアル次第


こちらは「加齢臭」のボックス。

「年齢とともに増えるにおいをまとめて『加齢臭』と呼ばれています。その代表的なにおいですね(船橋)」

主成分の「ノネナール」単独では、悪臭と感じる人ばかりではありません。人の体臭とわかっているから、嫌なにおいだと感じるのです。その点、マネキンにセーターを着せた展示法は秀逸。


こちらは「足のにおい」。主成分のイソ吉草酸は少量でも強烈な悪臭になりますが、さらにこのビジュアルが気持ち悪さを増しています。
描かれたニセのすね毛だとわかっていても、目に入った瞬間、悪臭が増幅された気分になるのです!

まとめ:今日イチの激臭はあの食材!

エステー取材陣が大いに学びを深めたにおい展の「今日イチ」はこちら。

臭豆腐! 

植物性の発酵液に漬け込まれた中国や台湾の伝統食。アップの写真は、お見せすることを控えます。
独特のビジュアル、日本の食品ではめったにないにおいの種類、その強烈さと、激臭の条件をそろえています。エステー研究グループマネージャーの船橋が、いや全員一致で選ぶNo.1激臭。これを体験するだけでも、におい展へ来る価値ありです!!

におい展

会場:池袋PARCO 7階特設会場(東京都豊島区南池袋1-28-2)
期間:2018年1月12日〜2月25日(2月21日は休館日)
時間:10:00〜21:00(最終入場は閉館30分前)
入場料:当日券800円/前売券700円(3歳未満は無料)