決算説明

環境変化に負けない基盤づくり


 

踊り場をむかえて

当期(第72期)は高付加価値品が引き続き伸長しましたが、暖冬の影響によるカイロの大幅減や海外事業の計画 未達により減収となり、また利益面では一部原材料費の上昇や物流費・人件費などの販管費の増加により 成長に向けた投資を吸収しきれず、減益という結果となりました。
 

主力事業は堅調

主力事業のエアケアは、新製品は計画未達となりましたが、「消臭力」Premium Aromaや機能プラスシリーズなどの高付加価値品がけん引し、ベースとなる消臭力3品も堅調に 推移した結果、前期比2%の伸長となりました。衣類ケアは、季節要因に より春シーズンのピークがずれこみ前期比2%の減少となりましたが、 市場占有率は過去最高シェアを更新しております。
 

新分野の開花

北海道トドマツの間伐材から抽出した機能性樹木抽出成分を活用する クリアフォレスト事業では、新機軸のヘルスケアブランド「MoriLabo(モリ ラボ)」とホテル客室専用消臭ブラ ンド「Air Forest(エアフォレスト)」がスタートしました。「MoriLabo」花粉バリアスティックは、トドマツ抽出成分配合の薬剤をマスクの外側に塗り、花粉のアレル物質の働きを低減する 花粉対策製品です。「Air Forest」衣類・布製品用 消臭ミストは、ホテル・ 旅館業界の代理店ルートを通じて 宿泊施設にボトル本体を非売品として提供し、つめかえ用10L を販売する詰替(リフィル)ビジネスを展開します。クリアフォレスト事業を通じて当社が未踏の分野に果敢にチャレンジしてまいります。
 

タイ事業の巻き返し

注力するタイ事業は当初計画に遅れが生じ、売上・シェアとも目標に届きませんでした。製品ラインナップの拡充、現地流通業におけるプレゼンス向上、プロモーション手法などの前期の課題を着実にクリアし、巻き返しを進めてまいります。
 

サーモケア元年

栃木市の新工場は無事竣工し、2019 年4月より新会社エステー マイコール 株式会社が事業を開始いたしました。 暖冬の影響でカイロ市場が2割縮小した過年度の反省を踏まえ、当社は今年を「サーモケア元年」と位置づけ、冬の寒さ対策としての狭義のカイロだけでなく、温活ヘルスケアなどの新たなコンセプトを投入してサーモケア事業を拡大してまいります。また海外市場など、新規エリアへの参入も進めます。マイコール株式会社が培ってきた温熱技術と当社の商品 開発力・マーケティング力を融合し、成長ドライバーに育てあげる所存 です。
 

原価構造改革を推進

外部環境変化に対して未だ経営基盤が脆弱であることが露呈した当期の反省を踏まえ、今後は事業ポートフォリオと生産体制の再構築に努めてまいります。中長期スパンで生産・調達・物流体制を根本的に見直し、主力品の原価構造改革を進めて、強固な基盤を築く所存です。引き続きご支援をお願い申し上げます。
 

 

2019年6月
代表執行役社長(COO)
鈴木 貴子